ISBN:4789726932 文庫 石原 未奈子 ソニー・マガジンズ 2005/10 ¥840
ダイアナ・ガバルドンのOUTLANDERシリーズから派生している本でLJGが主人公。’VOYAGER’前半の話とシンクロしてるとこもあるかな。

彼ってまあ、同性愛者なわけで、ムードが若干ゲイ・ミステリ風。
その割に翻訳がいろっぽくな〜い。
VOYAGERの原書読んだとき、翻訳よりこのLJGのジェイミーへの思いとかクレアへの気持ちが生生しいって感じたことからするとこれは、原書はもっと色気があるんじゃないかと思ったり。
18世紀ののロンドンの暗部とか貴族階級の堕落、男色ってものを描いてるのでもっと隠微でいいと思うんだけど。

とにかく○モ○モ連呼は芸がないぞ・・翻訳。

裏社会の描写とか時代背景の書き込みってとこはこの作者のうまいところよねえ。私はこういう細かいとこがあるから
作品のキャラが生きるんだと思うなあ。

実はこれを読んで時代は違うんだけど創元文庫の「黄昏のハイスクール」を思い出したのです。
シカゴって街を実にうまく描写してたけど、うまい翻訳で、ごつい男のゲイミステリーなのだが実に色っぽかった。
このジャンルを訳したら「柿沼暎子」に勝てるのはいないな・・

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